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Arne Jacobsen( アーネ・ヤコブセン )

Arne Jacobsen ( 1902 – 1971 )

Arne Jacobsenは、20世紀において最も世界に影響をもたらした建築家でありデザイナー。有名なスワンチェア、エッグチェアなどの彼の作品やSkovshovedガソリンスタンド等の建築物は、北欧が愛する自然主義とモダニズム主義を兼ね揃えています。

Arne Jacobsenは1902年にコペンハーゲンで生まれ、石工としての訓練を受けた後1924年にコペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミーで建築学を学び、在学中の1925年パリの国際アートデコラティフ博覧会に展示された彼の椅子は銀メダルを獲得します。そしてベルリンを訪れた際に目にしたWalter Gropius、 Ludwing Mies Van Der Roheの建築物やErik Gunnar Asplund、 Le Corbusierらから影響を受け機能主義的なアプローチを採用し、デンマーク王立芸術アカデミーを卒業する際には金メダルを授与されました。

1927年から1930年までArne JacobsenはPaul Holsoeの建築事務所で働き、1930年に独自のデザイン事務所を設立し1971年に亡くなる迄、建築・インテリア・家具・テキスタイル・セラミックデザイナーとして幅広い分野に亘り活躍したのです。そして彼はデンマークにモダニズム主義をもたらした最初の人物でもあり、伝統的なクラフトベースのデザインに基づいた工業家具の構築を考案します。

Arne Jacobsenの最初の重要建築プロジェクトは、コペンハーゲンのBellavista住宅プロジェクト(1930年~1934年)でした。Arne Jacobsenの設計手順は、まず簡単なスケッチとしてデザインを描いた後石膏やボール紙でフルサイズにモデル化し、家具のデザインに対しては革新的なアイデアが完璧に実現されるまで改良と努力を惜しみませんでした。

1952年、シートと背もたれ付き軽量椅子を1つの木材から成型しデザインしたAntチェアーにより、Arne Jacobsenは家具デザイナーとして世界中から称賛を受け名声を得ました。そして1955年にブナ・黒・白の三色で発売された “ 3107 ” モデル、または “ セブンチェア ” とも呼ばれる彼の最高人気作品は現在カラースケールも増し、漆・ラズュール・カエデ・アッシュ・チェリー等色彩豊かなシリーズになっています。この“ セブンチェア ”は500万脚以上も販売され、デンマークの家具歴史において極めて重要な作品となりました。

         

 

1956年から1961年にかけ、Arne JacobsenはSASロイヤルホテル(コペンハーゲン)に有機彫刻のように際立つ “ エッグチェア ” や “ スワンチェア ” を始め、ホテル装飾の為の家具・ランプ・ファブリック・カトラリー・グラス・ドアハンドル等の細部に及ぶデザインをも手掛けた彼の傑作の一つを築き上げます。その後オックスフォードのSt. Cathrine大学の建築とインテリアデザインも手掛けたのです。
建築家としてのArne Jacobsenの才能はデザインにも反映され、美しいラインのステンレス鋼食器
“ Cylinda-Line ” やランプシリーズ “ AJ ” 等を作り出します。そして彼のデザインの全てに共通している点は、彼の作品が国際的なクラシックデザインになっているという事です。彼の作品はフリーフォームな彫刻に伝統的特質である北欧のデザイン・素材・構造性を見事に融合させた物であり、いつの時代においても人々にとって魅力的であり続けるのです。

 

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